「いくらにすれば損しない?」「低くして会社に残すべき?」
会社設立直後の社長さんから、必ず聞かれるテーマです。
結論から言います。
1年目の役員報酬は『生活を守りながら、会社の資金繰りを壊さない金額』に設定すること。
節税だけで決めると、あとで必ず後悔します。
税理士の立場から見ても、ここを間違えると立て直しが大変です。
ポイント①:まずは「生活費」から逆算する
役員報酬は、会社のお金ではなくあなたの生活費です。
✔ 毎月の生活費はいくらか
✔ 住宅ローンや教育費は?
✔ 手元に残したい貯蓄額は?
これを明確にせずに「なんとなく30万円」で決めるのは危険です。
目安としては、生活費+将来不安を減らす余裕分。
社長が不安定だと、経営判断もぶれます。
まずは「社長の生活を安定させる」ことが経営の土台です。
ポイント②:社会保険と税金をセットで考える
役員報酬を上げると、
✔ 所得税
✔ 住民税
✔ 社会保険料
が連動して増えます。
特に社会保険は会社負担も発生するため、報酬を上げすぎると会社の固定費が重くなるのが落とし穴。
逆に低すぎると、
✔ 将来の年金が減る
✔ 融資審査で不利になる
というデメリットもあります。
節税だけを見るのではなく、「会社と個人トータルで最適か?」という視点が重要です。
ポイント③:1年目は“利益予測”を前提に決める
役員報酬は原則、事業年度開始から3か月以内に決定し、原則1年間変更できません。
つまり、
「まだ利益が読めない」状態で決める必要があるのです。
ここで大事なのは、
✔ 売上予測
✔ 経費見込み
✔ 納税額シミュレーション
を事前に作ること。
数字の裏付けなしで決めると、
「税金が思ったより高い」
「会社の資金が足りない」
という事態になりがちです。
税理士の仕事は、まさにこの『未来予測』です。
まとめ|役員報酬は「感覚」で決めない
会社設立1年目の役員報酬は、
1. 生活費から逆算する
2. 社会保険と税金をセットで考える
3. 利益予測をもとにシミュレーションする
この3つで決めれば、大きな失敗は避けられます。
役員報酬は、
✔ 会社の資金繰り
✔ 節税
✔ 将来の安心
すべてに直結する重要な経営判断です。
「なんとなく」ではなく、
「根拠をもって」決めてください。
もし今、
「いくらにすればいいか正直わからない」
と感じているなら、それは真剣に経営を考えている証拠です。
天野大税理士事務所では
創業期の社長さん向けに役員報酬シミュレーションと資金繰り設計のサポートを行っています。
数字が見えると、不安は自信に変わります。
一人で悩まず、専門家をうまく使ってください。
あなたの挑戦を、全力で支えます。

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