--代表ご挨拶--
天野大税理士事務所 代表 天野大
これまで色々な会社の経営者の方々を見てきました。
一様に感じるのは、「経営者は孤独である」ということです。
経営上の意思決定、社員様やそのご家族の生活を守ることなど、さまざまな重圧と常に戦われています。
たとえ身内の前であっても、弱音を吐けない方が多くいらっしゃると思います。
悩みがあるときに、ぽっと頭に浮かぶ存在でありたい。
「ちょっと相談してみようかな」、と思っていただける税理士であることが、私の理想の姿です。
幼い頃、父が会社を経営していました。
地域の商店街にある店舗で、私もお店を訪れては、従業員さんや近隣の人に遊んでもらったことを覚えています。
好きだったのは、経理のおばちゃんのお手伝い。
手書きの帳簿を電卓で確認するのですが、数字がぱちっと合ったときの爽快感は忘れられません。
私が数字のおもしろさに出会ったのもそのときだったように思います。
父はとにかく従業員のことを考えている人でした。
バブル崩壊の時代ですから、商売は決してラクではありません。
でも、お店をどうにか守るため、働く人たちを守るために、裏で苦労している姿を子供心に感じてきました。
父が祖父からつないできた店を、当然私も継ぐものだと思っていた大学時代。
「商売は厳しいから、好きなことをやれ」と父に言われたんです。
突然将来の自由を与えられた私は、「自分は何がしたいんだろう」と考えはじめました。
そこで浮かんだのが、幼少期に見続けてきた父の背中でした。
父のような経営者の支えとなる仕事がしたい。
父の背中が、私が税理士を志した原点です。
独立する前から疑いようもなく決めていたことがあります。
仕事は「人と人」だということ。
可能な限りお客様の元へ足を運び、
直接お会いして関係性を築くことを大切にしています。
技術の進歩で作業の効率化が進み、会わなくても色々なことができるようになりました。
でも、お客様が何を考え、何に悩んでいるかは、直接話をして表情やその場の空気から得られることがあると思います。
私は父がお店でお客様と接する様子を見て、それを肌で感じてきました。
泥臭いかもしれませんが、対話を重ねることで、信頼関係を築いていきたい。
そしてお困りごとがあった時に、私の顔が浮かんでくれたら心からうれしいです。
月々の試算表や決算書を、通信簿のように感じる方も多いかもしれません。
税理士の仕事も、数字の結果に対して処理をして申告書を作成し、申告するというイメージが一般的ではないでしょうか。
私は、会社の理念や目的を共有し、ありたい姿から今何をすべきかというプロセスを
共に歩む税理士でありたいと思っています。
税理士を志し、会計事務所で働いていた頃、あるお客様の言葉に衝撃を受けました。
その経営者さんは、伸びた売り上げ、結果に対して「当然だよ。今期はこの売り上げにするって決めていたから」とおっしゃったのです。
はじめに目標を定め、それに到達するための具体的な活動を掲げ、常に計画を確認しながら進めていく。
だから売り上げが伸びたことはあたりまえだとおっしゃいました。
すべてを逆算で考える、ということ。
そして会社が成長していくプロセスこそ大切だということ。
お客様から学んだことを胸に、意思を持って会社を創る伴走をしてまいります。
会社は社会のためにあります。
会社が良い仕事をすれば、「選ばれる会社」になり、それは巡り巡って働く人や社会を豊かにします。
会社、社員、地域、社会すべては繋がっていて、会社が元気なら社会も、そしてそこに暮らす人も元気になります。
私も地域社会で響き合う一員として、この多摩地域で、
数字を通してみんなを元気にするお手伝をしてまいりたいと思います。