「KSK2」で会社が準備しておきたいこと
「うちはきちんと申告しているから大丈夫。」
そう思っていても、2026年9月24日から税務の世界は大きく変わります。
国税庁では、約25年間使われてきた税務システムを全面的に刷新し、新しいシステム「KSK2」の運用を開始します。
これは単なるシステムの入れ替えではありません。
AIを活用したデータ分析が進み、税務調査の進め方や企業に求められる管理体制も変わっていくと考えられています。
今回は、「KSK2で何が変わるのか」「会社が今から準備しておきたいこと」をわかりやすく解説します。
KSK2とは?
KSK2は、国税庁が使う新しい税務管理システムです。
これまで使われてきたシステムは1990年代から稼働しており、日本の税務行政を長年支えてきました。
しかし近年は電子申告の普及やデジタル化が進み、より多くの情報を効率よく管理・分析できる仕組みが求められるようになりました。
そこで導入されるのが「KSK2」です。
AIやデジタル技術を活用し、税務行政そのものが大きく進化していくことになります。
KSK2で変わる3つのポイント
① 会社の税金情報がまとめて管理される
これまでは法人税や消費税など、それぞれ別々に管理される場面もありました。
KSK2では、会社ごと・納税者ごとに情報がまとめて管理されます。
そのため、
• 法人税の申告内容
• 消費税の申告
• 役員の所得
• 関連会社との取引
などの情報を横断的に確認しやすくなります。
数字のズレや不自然な点も、これまで以上に見つけやすくなると考えられています。
② 紙で提出した書類もデータ化される
「紙で提出しているから大丈夫」という時代ではなくなります。
KSK2ではAI-OCRという技術によって、紙の書類も高い精度でデータ化されます。
電子申告だけでなく、紙で提出した資料もデータとして分析されるため、提出方法による違いはほとんどなくなっていくでしょう。
③ AIを活用した税務調査へ
KSK2ではAIを活用して膨大なデータを分析し、税務調査の対象選定や確認作業の精度が高まると考えられています。
もちろん、「AIが自動で税務調査をする」というわけではありません。
しかし、申告内容に不自然な点やデータの整合性に違和感があれば、これまで以上に把握しやすくなる可能性があります。
だからこそ、「正しく申告しているつもり」ではなく、「説明できる状態」を作っておくことが大切です。
今から会社が準備しておきたい2つのこと
① 会社の数字にズレがないか確認する
例えば、
• 法人税と消費税の数字
• 源泉所得税との整合性
• 役員報酬の内容
• 関係会社との取引
などに矛盾がないか、一度見直してみましょう。
普段は気にならない小さなズレでも、データ分析によって見つかりやすくなる可能性があります。
② 経理のデジタル化を進める
国税庁のデジタル化が進む中、企業側も電子化への対応が重要になります。
電子帳簿保存法やインボイス制度への対応はもちろん、
• 会計ソフトの活用
• 領収書の電子保存
• 入力ミスを減らす仕組みづくり
なども、税務リスクを減らすことにつながります。
経理業務の効率化にもなるため、早めに取り組んでおくと安心です。
まとめ|「正しく管理する会社」がこれから選ばれる時代へ
KSK2の導入によって、税務行政はこれまで以上にデジタル化・高度化していきます。
だからといって必要以上に不安になる必要はありません。
大切なのは、
日頃から正しい帳簿を作り、数字にズレのない状態を維持すること。
それが結果として、税務調査への備えにもなり、会社の信用にもつながります。
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