知らずに選ぶと損することも|税理士が解説
「簡易課税って、選んだ方が得なの?」
「消費税が安くなる制度なんですよね?」
「うちの会社は簡易課税と原則課税、どっちがいいの?」
会社を経営していると、「簡易課税」という言葉を耳にすることがあります。
簡易課税は、消費税の計算を簡単にできる制度ですが、「簡易課税=必ず税金が安くなる」わけではありません。
会社の業種や仕入れ、経費、設備投資などによって、どちらが有利かは変わります。
【1】そもそも簡易課税って何?
消費税を簡単に計算できる制度です
簡易課税制度は、実際に支払った仕入れや経費の消費税を細かく計算する代わりに、
業種ごとに決められた「みなし仕入率」を使って消費税を計算する制度です。
そのため、仕入れや経費が比較的少ない会社では、簡易課税の方が有利になることがあります。
一方、原則課税とは、実際に預かった消費税から、
実際に支払った消費税を差し引いて納税額を計算する、一般的な計算方法です。
簡単にいうと、
簡易課税:業種ごとの「みなし仕入率」を使って計算
原則課税:実際に支払った消費税をもとに計算
という違いがあります。
ただし、どちらが有利になるかは会社によって異なります。
【2】簡易課税にすると本当に得?
大きな設備投資がある会社は要注意!
例えば、
• 店舗を新しく出す
• 高額な機械を購入する
• 事務所を大幅に改装する
• 車などの高額な資産を購入する
といった予定がある場合です。
原則課税では、実際に支払った消費税をもとに計算します。
一方、簡易課税では実際の支払額ではなく「みなし仕入率」を使います。
そのため、「簡易課税にしたら、思っていたより消費税が高くなった」というケースもあります。
「簡易」という名前だけで決めるのは危険です。
【3】「とりあえず簡易課税」はおすすめしません
簡易課税は、後から自由に変更できるわけではありません
簡易課税を利用するには、原則として事前の届出が必要です。
つまり、「決算のときに有利な方を選ぼう」ということはできません。
だからこそ、「よく分からないけど、とりあえず簡易課税にしておこう」
という判断は避けたいところです。
【4】結局、うちの会社はどっちが得?
「今の売上」だけでは判断できません
簡易課税と原則課税のどちらが有利かを考えるときは、
• 売上はいくらになりそうか
• 仕入れや経費はどのくらいか
• 設備投資の予定はあるか
• 今後、事業を拡大する予定はあるか
などを確認する必要があります。
つまり、会社の「これから」を考えて判断することが大切です。
【5】迷ったら、届出を出す前に税理士へ
「簡易課税にした方がいい?」だけでも大丈夫です
税理士に相談するために、経営者自身が消費税を詳しく勉強する必要はありません。
「今年は設備投資を考えています」
「売上はこれくらいになりそうです」
「簡易課税にした方がいいですか?」
これだけでも大丈夫です。
会社の状況や今後の予定を確認したうえで、簡易課税と原則課税のどちらが自社に合っているのかを一緒に考えることができます。
【6】簡易だから、という理由だけで選んでいませんか?
すべての会社にとって有利な制度ではありません。
簡易課税は便利な制度ですが、すべての会社にとって有利な制度ではありません。
特に、これから設備投資をする会社や、事業を大きくしていきたい会社は、届出を出す前に一度検討することをおすすめします。
「うちの会社は簡易課税にした方が得?」
そう思った時点で、一度税理士に相談してみてください。
天野大税理士事務所では
天野大税理士事務所では、単に消費税を計算するだけではなく、
「会社にとってどの選択が良いのか」を経営者の方と一緒に考えることを大切にしています。
特に創業間もない会社では、
「消費税っていつから払うの?」
「インボイス登録した方がいい?」
「簡易課税を選んだ方が得?」
など、分からないことがたくさん出てきます。
税金のことを一人で抱え込まず、「これってどうしたらいい?」という段階で税理士に相談してください。
簡易課税について迷っている方も、お気軽にご相談ください。
税金を払う段階ではなく、選択する前に税理士へ。
川崎市多摩区を中心に、宮前区・高津区・中原区・麻生区・世田谷区などの中小企業・小規模法人をサポートしています。

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